2017-05- / 04-<< 12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>06-

    --.--.-- (--)

    スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。
    --:--  |  スポンサー広告

    2012.09.11 (Tue)

    第二章 始まり

    飽きっぽい三人はクリスマス休みを機にブログ更新を止めた。

    あれから9ヶ月。
    時は流れた。
    ツマミは愛する故郷、鶴見に帰った。
    二人残されたあと、三人部屋のアパートも八月をもって契約が切れた。
    サトリは寮に、そして私ユメは計5人が住むシェアハウスに引っ越した。

    窓を開けると、忙しい車の音が聞こえる。
    バルコニーは鳩の糞だらけで、重ねてあった椅子も排気ガスのせいでか、少し黒ずんでいた。
    引っ越して一週間で100リットル以上のゴミを出した。
    倉庫もすでにほとんど埋まっていた。

    私はとんでもないところに引っ越してきまったのかもしれない。
    そんな第二章のはじまり はじまり。

    スポンサーサイト
    03:16  |  ユメ  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(4)

    2011.12.12 (Mon)

    第三十七夜

    Selamat datang!

    今日のスイスは久々に晴れて、寝具一式干してふかふかになったっていうのに
    心大荒れのユメです。
    バカヤロー!

    今夜のメニューはこちら。
    Photo+11-12-10+20+13+03_convert_20111212025943.jpg
    グリーンチキンカレー。
    甘ったれたしみったれた大バカな自分に喝を入れるべく、
    スパイスだらけのグリーンカレー。
    辛さを和らげるロティプラタとご一緒にどうぞ。

    「かっらいよ、これ」
    ヒーヒーと喘ぐツマミとサトリ。

    そりゃそうだ。
    今の私には甘さのカケラも与える気などまるでない状態で作ったのだから
    辛いに決まっている。

    振り返れば、ここ数年の自分のぶれ方ったらまぁ涙が出ちゃうくらい情けないものである。
    そんなことに気付かずによくもまぁここまで来れたものである。
    甘い蜜ばっかり吸って、さも理解しているフリして何一つわかっちゃいない。
    とんだアホな頭でっかちだ。
    頭がしっかりしていないのだから、地に足がついているわけがない。
    ふわふわと雲の上の実現しない桃源郷から、どん底にたたき落とされたこの1週間。
    原因を探るべく、原点に戻る。
    這いずり上がり、すがりつく想いで、故郷の味を求めた。

    スパイスにビンタされ、プラタで和らげ、水で流し込む。

    「この辛さが止められない」
    そういうサトリも、スパイスにビンタされているのだろうか。


    唇がひりひりとする。


    今夜もまいど。
    ブログランキング・にほんブログ村へ
    04:34  |  ユメ  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(2)

    2011.12.09 (Fri)

    第三十五夜

    いらっしゃいませ、ユメです。

    ここ数日雨模様のジュネーブ。
    傘を盗まれた私は、頭をうなだれ歩く日々。
    日が差した今朝、ふと重い頭を上げると
    そこには雪化粧されたジュネーブを囲む山々があった。
    ようやくスイスに冬が訪れた。


    今週は、やたらと疲れている。テスト前のプレッシャーに加え、なかなか心が壊されることが起きた。
    そこに連日続く雨である。色々と重なり過ぎだ。
    できれば、均等にエネルギーを注ぎたいのが、いかんせん力がない。
    残った力は、さすがに勉学に注ぎ込まなければならない。所詮、学生である。

    料理をする気力もない。
    冷蔵庫の中の野菜達は、恨めしそうに私を見つめる。
    そのドアを開ける気力がますますなくなっていく。

    寒さと疲れで凝り固まった体もほぐしたい。
    そんなお供はこちら。
    Photo+11-12-08+21+53+15_convert_20111209055402.jpg
    そう、私の愛してやまないお酒、泡盛 残波(白)である。
    できればシークヮーサーで行きたいところだが、さすがにそればっかりはない。
    今夜はジャスミン茶で割るとしよう。

    やる気のない今夜のメニューはこちら。
    Photo+11-12-06+21+26+18_convert_20111209054903.jpg
    河童巻き、サーモン巻き、濃厚クッキー、みかんにカカオ72%のチョコレート。
    出ているとんかつソースは、ここには写ってないがツマミの十八番のポテトサラダにかけたもの。

    それにしてもすごい光景である。
    ここに当初越してきたばかりの頃は、
    まぁとにかく食器一つ一つが浮き、堅苦しい雰囲気を持つ食卓だった。
    それが今ではこうだ。
    こんなにもちぐはぐとしたメニューと食器にも関わらず、ぎりぎりのバランスで調和されている。

    そう。結局は調和がものを言うのだ。
    かわいいから、キレイだから、好きだから、という理由だけで買いそろえたところでなじむわけではない。
    ゆっくりと時間をかけ、少しずつ、少しずつ深く染み渡り、ようやくなじんでいくのである。

    愛と一口に言っても、色んな形があるものがある。
    それは、海のようにさんさんと照りつける太陽と波が打ち付ける情熱的なものもあれば
    山の中にさらさらと静かに流れる小川のようなものもある。
    どんな形にせよ、そこに愛があるのは確かだ。
    どんな形にせよ、愛は存在しているのだ。
    どんな形にせよ、それは流れるものだ、動くものだ、形が変わっていくものだ。
    海から川に、川から海に、流れていくものだ。
    流れない水はよどみ、腐っていくのだ。
    水が流れ、乾いた大地に深く浸透させ、少しずつ少しずつ形を変え、そして命を吹き込む。

    よどませたくない。
    腐らせたくない。

    いつまでもそこにあり続けてほしい。
    ただ、水のようにシンプルなことである。



    今夜もまいど。
    ブログランキング・にほんブログ村へ
    08:07  |  ユメ  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(1)

    2011.12.05 (Mon)

    第三十二夜

    こんばんは、いらっしゃいませ。
    ユメです。
    今夜の深夜食堂は、一品のみのメニューでございます。

    こちら、ツマミ特製のカレー。
    写真+11-12-04+21+20+15_convert_20111205063641


    ここ数日、浮かない顔をしていたツマミ。
    聞くとどうやらパズーと少しいざこざがあったようだ。

    「甘えたかったんですよ、パズーは。」

    と言うと、彼女は目をぱちぱちとしばたいた後に、きょとんとしていた。
    一つ一つ、紐解くように説明をしていく度に
    「なにそれ!意味がわからない!」と嘆きの連続だったが、
    今日ついに
    「あたしが甘えてばっかりで甘えさせたことがなかった・・・」
    と5年間見えずにいたものが見えた彼女の鼻は少し赤く、目も少しキラキラしていた。

    「あたしもうお腹減っちゃった!」
    と少し肩の軽くなったツマミはてきぱきと料理をし始めた。
    気付くと、キッチンにはカレーの香りで充満していた。

    「彼が食べたいって言ってたんだよね」ぶっきらぼうにツマミが言い放った。
    国を越え海を越え、遠く離れた彼に届かないのに、彼女は彼を想いカレーを作った。

    少しどろりとしつつも柔らかいカレールーにシンプルにご飯と一緒に召し上がる。

    「今まで嫌いだったのに、初めて福神漬けが食べたくなっちゃった」
    と、彼女の中の変化を気付いてか気付かずか、そう言った。

    そのカレーは、優しい味わいを与えながらもぴりりと辛いスパイスが舌を刺す。
    それが白いご飯の甘みをより一層引き立てる。

    そのカレーを口に入れ、運ぶ手は着々と進んで行く。
    すると、突然眼鏡を外した彼女は、ぐずぐずと鼻をならしていた。
    突然のことでびっくりした私は、事態に着いていけなかったので、目の前のおいしいカレーを食べる手を休まずに続きを待った。

    「なんでかわからないけど止まらないの」

    カレー、と一口に言っても、一つとして同じ味はない。
    私が好きなカレーというのは、お店の出る一律のものも好きだが、
    やはり親しい人に作ってもらうものが一番好きである。
    よく考えてみると、カレーというのはあまり親しくない間柄では食べるものではない。ある程度の関係があってから食べることが多いのではないだろうか。
    そうなると、カレーというのは親しいことを指すシンボルといえる。
    私の作る故郷のカレーはまだまだ新しいメニューである。まだ歴史はない。
    「カレーといったらあたしなんだよね」
    と言うツマミのカレーは、それはもう歴史のたっぷりつまった味だった。
    材料の一つ一つにしっかりと味はしみこんでいた。
    色んな思い出と想いをカレーを通して感じた彼女は、言葉にならない想いがきっと涙に替わっていったのだろう。
    今夜もまた料理が魔法を見せてくれたようだ。

    今夜もまいど。
    ブログランキング・にほんブログ村へ
    06:35  |  ユメ  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(0)

    2011.11.29 (Tue)

    第三十一夜 序

    いらっしゃいませ。
    さて、今夜はちょっといつもより張り切って営業中の深夜食堂。
    今夜はゲストが三名。
    ハッカアメ氏を筆頭に京都娘A氏、そしてE氏の御三方。

    いつもより早めに開店した深夜食堂。
    それは午後に始まり、翌朝にまで開店された長〜い日。
    そんな長すぎる夜は、ユメ、サトリ、ツマミのそれぞれの視点から今週はお楽しみください。

    そんな始まりは、私、ユメから失礼いたします。

    そもそもこの日は、E氏の「日本語が恋しい」という一報から始まったもの。
    どうせなら、と招待すると、集まったのは女6人。


    そんな日のちょっと甘いシャンパンのお供はこちら。
    Photo+27-11-11+15+33+12_convert_20111129033313.jpg
    お好み焼き。
    具は 豚玉、海老玉、海老チーズに簡単なネギ焼きの4種類。


    ツマミがフランスの中華食材店から仕入れてきた長芋をすりおろして、
    足してあげればふわふわの仕上がり。
    おたふくソースに少しウスターを混ぜ、
    迷いを捨て間隔を狭くソースを手早くかけていく。
    格子状に彩られたお好み焼きにマヨネーズとアオサをかけてお召し上がれ。

    鰹節?実はもう焼く時に入れてあるの。
    「鰹節は最後にかけるよりも具を広げた時にかけろ」、そう父に教えられた。

    「ネギ焼きもいっぺん食べてみ」
    私がお好み焼きを焼いてはそうもらしていた父。

    その父の背中は小さな時からいつだって大きく広いものだった。
    小さい時は、毎朝膝の上で読めもしない新聞の漢字を読み上げると
    「お前はすごいなぁ。賢いなぁ」
    と褒めてくれた。

    いつしか膝の上に乗れなくなってしまった私は、
    毎朝父が食べていた納豆を食べるようになった。
    「お前も食べるか」
    そう言っては、私がいる朝の食卓の日には、私の分を少し残してくれた。

    仕事で疲れて帰ってくると、黙ってテレビを観る父専用のソファーに座るその光景を
    後ろのソファーで寝っ転がっては私も黙って眺めていた。
    映画を観ては、しょっちゅうがっつり泣いた後に、
    「父さん、もう寝るで」と恥ずかしいのかそそくさと部屋に引き上げる。
    NHKは、父泣かせのチャンネルだ。

    若気の至りでアホをやっていた私に怒った父は、一度その手をあげたことがあるが、
    涙を流していることに気付いた私は体より心がぎゅっと痛みを感じた。

    実家を離れると、会うたびにおいしいお酒を飲ませてくれた。
    何かいつもうんちくを語っていたが、何一つだって覚えていない。
    男の人っていうのはいつもこうだ。
    「これ、半分こしようや」と私が好きなものをいつも分けてくれた。

    品川のキレイな小さな庭園が見せる窓のあるお店でランチをしたあとに
    「おまえ 大人に なったな 父」と拙いメールが届いた。


    私の「男性像」というのは父が一生懸命見せてくれたものである。
    おいしいお酒の飲み方も父が教えてくれたものである。
    未だにばりばりと働く父は、最近熱を出したみたいだ。
    いい加減、ゆっくり休めばいいのに、男性というのはやっぱり仕事が好きなのだろう、辞める気がまるで見えない。


    膝の上で新聞を読む父を邪魔していた私も、今では粉からふわふわのお好み焼きも香りのよいネギ焼きも作れる。
    早くいつか食べさせたいものだ。
    そして、どうせ父は
    「キャベツはもっと細かい方がええ」と文句を言いながら、キレイに食べてくれるのだろう。


    今夜もまいど。
    ブログランキング・にほんブログ村へ
    04:54  |  ユメ  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(8)
     | ホーム |  NEXT>>
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。