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    2011.11.29 (Tue)

    第三十一夜 序

    いらっしゃいませ。
    さて、今夜はちょっといつもより張り切って営業中の深夜食堂。
    今夜はゲストが三名。
    ハッカアメ氏を筆頭に京都娘A氏、そしてE氏の御三方。

    いつもより早めに開店した深夜食堂。
    それは午後に始まり、翌朝にまで開店された長〜い日。
    そんな長すぎる夜は、ユメ、サトリ、ツマミのそれぞれの視点から今週はお楽しみください。

    そんな始まりは、私、ユメから失礼いたします。

    そもそもこの日は、E氏の「日本語が恋しい」という一報から始まったもの。
    どうせなら、と招待すると、集まったのは女6人。


    そんな日のちょっと甘いシャンパンのお供はこちら。
    Photo+27-11-11+15+33+12_convert_20111129033313.jpg
    お好み焼き。
    具は 豚玉、海老玉、海老チーズに簡単なネギ焼きの4種類。


    ツマミがフランスの中華食材店から仕入れてきた長芋をすりおろして、
    足してあげればふわふわの仕上がり。
    おたふくソースに少しウスターを混ぜ、
    迷いを捨て間隔を狭くソースを手早くかけていく。
    格子状に彩られたお好み焼きにマヨネーズとアオサをかけてお召し上がれ。

    鰹節?実はもう焼く時に入れてあるの。
    「鰹節は最後にかけるよりも具を広げた時にかけろ」、そう父に教えられた。

    「ネギ焼きもいっぺん食べてみ」
    私がお好み焼きを焼いてはそうもらしていた父。

    その父の背中は小さな時からいつだって大きく広いものだった。
    小さい時は、毎朝膝の上で読めもしない新聞の漢字を読み上げると
    「お前はすごいなぁ。賢いなぁ」
    と褒めてくれた。

    いつしか膝の上に乗れなくなってしまった私は、
    毎朝父が食べていた納豆を食べるようになった。
    「お前も食べるか」
    そう言っては、私がいる朝の食卓の日には、私の分を少し残してくれた。

    仕事で疲れて帰ってくると、黙ってテレビを観る父専用のソファーに座るその光景を
    後ろのソファーで寝っ転がっては私も黙って眺めていた。
    映画を観ては、しょっちゅうがっつり泣いた後に、
    「父さん、もう寝るで」と恥ずかしいのかそそくさと部屋に引き上げる。
    NHKは、父泣かせのチャンネルだ。

    若気の至りでアホをやっていた私に怒った父は、一度その手をあげたことがあるが、
    涙を流していることに気付いた私は体より心がぎゅっと痛みを感じた。

    実家を離れると、会うたびにおいしいお酒を飲ませてくれた。
    何かいつもうんちくを語っていたが、何一つだって覚えていない。
    男の人っていうのはいつもこうだ。
    「これ、半分こしようや」と私が好きなものをいつも分けてくれた。

    品川のキレイな小さな庭園が見せる窓のあるお店でランチをしたあとに
    「おまえ 大人に なったな 父」と拙いメールが届いた。


    私の「男性像」というのは父が一生懸命見せてくれたものである。
    おいしいお酒の飲み方も父が教えてくれたものである。
    未だにばりばりと働く父は、最近熱を出したみたいだ。
    いい加減、ゆっくり休めばいいのに、男性というのはやっぱり仕事が好きなのだろう、辞める気がまるで見えない。


    膝の上で新聞を読む父を邪魔していた私も、今では粉からふわふわのお好み焼きも香りのよいネギ焼きも作れる。
    早くいつか食べさせたいものだ。
    そして、どうせ父は
    「キャベツはもっと細かい方がええ」と文句を言いながら、キレイに食べてくれるのだろう。


    今夜もまいど。
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    04:54  |  ユメ  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(8)
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