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    2012.09.15 (Sat)

    第三夜

    いらっしゃいませ。

    さて、今夜のメニューは新同居人のM子さんに作っていただいた、こちら。
    Photo 12-09-13 14 25 36
    ひき肉オムレツ。
    卵好きの私にはたまらない。
    レシピは残念ながら、M子さんのみが知る。
    「出し巻きやオムレツはよく作るんだ」という彼女が作ったオムレツはきれいな形をしていた。
    今日は予定もない。たっぷりのボリュームをゆっくりのんびり時間をかけて食べる。

    以前はこんな風にのんびり食べることはなかった。
    無理もない。
    酒の飲み過ぎやストレスで胃がすっかり弱くなった今じゃ、気をつけて食べないとそのあとうんうんと苦しむことになるからだ。
    少しずつ齢を重ねてきている証拠であろう。
    年月を感じるのは身体的だけではない、精神的にもだ。
    たかが来月24になる小娘が戯言だが、若いでもなく、さりとて一人前とも認められない20代後半は身動きがとりづらくてしょうがない。フラストレーションが溜まっていく一方だ。

    それでもなお、私達は走り続ける以外の選択肢はない。
    生きるということは自ら「止まる」ということを選ばないことである。
    生命として誕生したからには「止まる」ことが許されるその時まで、戦い続けるしかないのだ。
    休むことは、決して止まることではない。休息なしでは、勇んで戦うこともままならない。

    だが忘れてはいけない。戦うのは、自分のプライドのためでもなくエゴのためでもない。
    そんな下らない小さなもののために戦ったり守ろうとするその姿は、サバンナに裸で両手を広げて走り回っているようなものだ。その姿を見て最初は怯む者もいるだろう。しかし、動物はいつしか慣れ、学ぶものである。
    一度慣れてしまえばなんてことはない、彼らは実体のない風と戦っているだけなのだ。滑稽な姿だ。

    戦う理由はただ一つ、愛である。
    しかし、愛と一口に言ってもその形は無限大である。
    だが、本当の愛を探すためのその最初の第一形態はアイデンティティーの確立だ。
    アイデンティティーなしでは、他人を愛することなどできるわけがない。そんな愛なんて、結局は自分のエゴとプライドのためだけである。そんなのは「イヤなら見なければいい!見なければいい!」と言いながら露出狂になっているようなものだ。どこぞのメディアのようである。

    アイデンティティーの確立の上で大事なことは、あらゆる可能性、または選択肢を切り捨てることである。
    一本にしぼらずにフラフラしているようでは、集中できるものもできるわけがない。
    可能性を切り捨てるということは、選ばなかった道を後悔することではない。選んだ道が正しいのだと信じ、それを確実に形にするために遂行することなのだ。


    あぁ、少しおしゃべりが過ぎたようだ。
    そんな下らないおしゃべりも、お酒をおいしくするためのエッセンスだ。
    今夜も、まいど。

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    18:10  |  第二章  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(0)

    2012.09.13 (Thu)

    第二夜

    いらっしゃい。
    まだ9月上旬だというのに、ジュネーブの夏はすっかり過ぎ去ってしまった。
    夏の名残を未だ味わっていたいのに、無理矢理現実に引き戻される。
    休暇はいつか終え、現実と向き合わなければならないことは重々わかっているはずだが
    肩に残る日焼けの跡や、旅行先でつくった傷跡が昨日のことのようだ。

    しかし、現実は現実。
    逃げてばかりいては、せっかくの夢だって壊してしまう。

    そんな自分を奮い立たせる今夜のメニューはこちら。
    Photo 12-09-12 21 36 22
    ベリーベリークランブルパイ。

    頬を打ち付けるかのような、どろっと熱されたベリー達の酸味。
    今回のクランブル部分は、アーモンドスライスを使用。微かに感じる香ばしさがどっしりと重いベリーを支えてくれる。
    そして、隠し味のレモンの皮で少し爽やかさを足す。

    さあ、今だけのこの一時はゆっくりおやすみなさい。
    そしてまた明日から張り切っていきましょう。


    今夜もまいど。
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    べりべりークランブルパイのレシピは[Read More]からどうぞ
    20:42  |  第二章  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(0)

    2012.09.12 (Wed)

    第一夜

    いらっしゃい。
    突然の沈黙から9ヶ月かけ復活。
    今や三人はバラバラとなってしまったが、勝手ながら私ユメはここを続けようと思う。
    サトリと別々に暮らし始めたものの、彼女は週に何度も我が家に遊びに来る。
    まぁそれもしょうがない。深夜食堂から離れることはそう簡単ではないのだ。

    そんな彼女と午後に家具屋さん巡りにあちこち歩き回った。
    帰り道には女手二人でひいこらひいこらと、苦労しながらようやく帰路についた。
    さっそく購入したばかりのものたちを次々と開けていき、正しい配置につける。
    そう、この家には物の定位置というものが存在していないのである。
    つまり端的に言えば、散らかっている。それもものすごいレベルでだ。
    リビングに置いてある棚の引き出しには——もちろん、それぞれの段の引き出しだが——工具と食材がひきしめあっていた。
    ここのオーナーのカップルは5月に越してきたばかりだというのに、なぜか二年も前に賞味期限の切れたものがいくつもいくつも出てきた。どこの中華料理屋だと思うほどの鍋の数があり、トイレの電球もまともにかえることもできない割に大それた工具セットが3つもあった。
    とにかくとんでもない家であることは間違いない。

    それらを片付けるべく、処分できるものは処分し、すでに物で満たされている倉庫に無理矢理押し込んだ。家具の配置も修正した。
    しかし、それだけではお家カフェ大好きな私(通称:ひきこもり)の心は休まらない。温存したエネルギーを有効活用し、家具屋で使えるものを調達していたのである。なんたってこのリビングにはゴミ箱が存在していなかったのだ!

    そして、ようやくできあがった。
    まだまだ修正は必要なものの、ベースはできあがったのだ。

    ぐうう。
    一仕事を終え、安心した途端にこれである。自然の摂理であろう。

    幸運はきれいなところにやってくる、
    そのおかげか知人からたまたま鮭の粗を頂いた。
    そんな努力のあとの今夜のメニューはこちら。
    Photo 12-09-11 18 38 08
    ひじきサラダ
    鮭汁
    鮭のちゃんちゃん焼き
    そして、うっかり食べることに夢中になって撮り忘れたが、
    この締めには のりとごまをかけた鮭茶漬け。

    ほぅ
    満足げに息を吐き、リビングで寝転がり足を伸ばす。
    すっかり整頓されたその空間は、すっかり私達をすっぽりと守ってくれていた。
    悪くない。
    この家、悪くない。
    08:40  |  第二章  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(2)

    2012.09.11 (Tue)

    第二章 始まり

    飽きっぽい三人はクリスマス休みを機にブログ更新を止めた。

    あれから9ヶ月。
    時は流れた。
    ツマミは愛する故郷、鶴見に帰った。
    二人残されたあと、三人部屋のアパートも八月をもって契約が切れた。
    サトリは寮に、そして私ユメは計5人が住むシェアハウスに引っ越した。

    窓を開けると、忙しい車の音が聞こえる。
    バルコニーは鳩の糞だらけで、重ねてあった椅子も排気ガスのせいでか、少し黒ずんでいた。
    引っ越して一週間で100リットル以上のゴミを出した。
    倉庫もすでにほとんど埋まっていた。

    私はとんでもないところに引っ越してきまったのかもしれない。
    そんな第二章のはじまり はじまり。

    03:16  |  ユメ  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(4)

    2011.12.19 (Mon)

    第三十九夜 (聖夜のはじまり)

    いらっしゃい、あれ?まだ準備中なんだけど...
    まあいっか。
    準備も楽しいから見ておいでよ。
    しかし、寒くなったもんだね。
    天気予報では、今日は雪になるかもしれないって言っていた。


      早朝の 吐息の白は美しく
            窓枠の白は雪と見まがう
                        ーツマミー


    お粗末様でした。



    この日、ジュネーブの深夜食堂の女達は、それぞれ朝から準備を始めていた。
    口火を切ったのはツマミである。
    昨夜のうちから、大根の煮物とポテトサラダ、干瓢、ひじきをもどし、海老マヨを炒めておいた。
    恐らく、今日の昼過ぎから、ユメとサトリがキッチンを使い出すであろう。
    午前中に自分の仕事を済まさなければなるまい。


    今日は和食を楽しみに来るお客さんがいるから
    寿司は外せない。
    卵焼きは少し甘め。火加減のコツは、歯科用のパラフィンワックスのそれに似ている。
    冷えると味がしっとりと落ち着くのがツマミの卵焼きだ。
    職場で唐揚げも好評であった事から、チキンは日本風の唐揚げとなる。
    戻しておいた干瓢は、ベジタリアンのために煮付ける(笑)。しかし、日本人にも懐かしい味である。
    蒲鉾は歯科用エバンスで使い慣れたナイフさばきを披露する。ツマミが一番楽しい時だ。

    写真 11-12-17 15 17 52



    そして寿司酢を炊いた米にかけ
    しゃもじを切り込みながら
    ツマミは幼少時代の祖母の家で毎年行われるクリスマス会を思い出していた。

    たいがい祖母の料理だ。こりゃ正月か?的なものが列ぶ。
    まるで、今日のメニューだ。
    唯一、クリスマスらしいのは
    従兄弟と作るポンタ(フルーツポンチ)と
    雪見窓から見えるシンシンと積る雪である。


    雪は嫌いだった。


    クロスカントリー部に所属していた。
    小学生ながら、タイヤを腰に巻いて走ったり
    早朝の4Km走は欠かせない。
    雪が降ると早朝トレーニングは10Kmにもなる。

    更に雪かきは子供の体力にはしんどいもので
    ぐったりして最後までできない。
    指はかじかんで、1時間目の授業は鉛筆が持てない程だ。

    ついでに言えば、雪で覆われた大地は
    春の肌に触れる風や、夏の高原に降り注ぐ太陽、秋の燃える様な赤い山を全て強奪し
    閉塞された単色の世界に一変されるのである。

    今までの様に何処にも出る事はかなわず
    子供達の遊び方も冬期は一変する。

    ツマミの育った場所は
    日本有数の豪雪地帯である越前高田にほど近い長野県と新潟県の境であった。

    冬の唯一の楽しみは
    家族で集まるクリスマスと正月である。
    その準備の楽しいこと、楽しいこと!
    従兄弟とツマミの子供は
    ポンタ作りと、クリスマス会の飾り付けが決まって担当である。
    クリスマスツリーは自分の丈程あったが
    今となっては腰より低い。


    あーーーー!
    懐かしく楽しい!
    一人っ子のツマミは一人遊びがこよなく好きだった!
    まるで子供時代に戻った様である。なんなの、この充実感!
    黙々と仕事を進めるのは、まるで研究や実験だ(笑)!


    見てほしい!
    皆へのお土産にしようと思っている貝殻で作ったクリスマスキャンドル!
    ザ・手作りである!

    写真 11-12-13 23 23 21


    いや〜!準備はカンペキ!

    さあ、ツマミのごっこは以上で終了である。
    今日は何が始まるかって?
    次回を読めば、納得するよ。
    あとは、おいしい酒と、何ともうまい 酒のアテを楽しみ、
    みんなの一年の話を子守唄に、ツマミは夢見心地になるだけである。
    うひゃ!いいではないか!
    もはや、クリスマスではなく、きっと忘年会だな(笑)。

    この後はあの2人が素敵にデコレーションして繰り広げてくれるだろう。
    そうすれば、深夜食堂の2011年の集大成となる!

    キッチンの主導権をバトンタッチして、ツマミはしばし休憩だ。
    まだ開店前だってのに、付き合ってもらっちゃって悪かったね。
    少しくらいなら、ポテトサラダをつまんで待っててもらってもいいよ。

    写真 11-09-03 19 38 12


    今夜もまいど。
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    20:08  |  ツマミ  |  トラックバック:(0)  |  コメント:(4)
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